ディラン・フラガ・マクレミッツ

 バゼット・フラガ・マクレミッツの弟。アイルランド出身の15歳。

  7歳の時に姉が異国に去ってしまう。姉を尊敬していたディランは、姉の裏切りにショックを受ける。

 マクレミッツの家系では、第一子にのみ秘儀を伝承する仕来りがあるが、子どもは何人か生ませて万が一に備える慣習がある。魔術協会に属する魔術師とは考え方に大きな齟齬があり、相容れない関係にある。

 ディランはマクレミッツ家の第二子として生まれ7歳までは魔術の知識だけ教えられて過ごす。しかし、7歳の時に姉が協会へと渡ってしまいディランが新しい"伝承保菌者"として指定される。その後七年間血の滲むような鍛錬をさせられ、14歳にしてフラガの名を冠することとなる。そして、親族からバゼットの持つフラガラックを回収するように言われ故郷を離れる。姉を捜してイギリスを転々とした後に、ディランは姉が封印指定にされ執行者になったことを知る。そのことに尚更の憤りを覚え、ある筋から姉が日本の冬木市に向かったという情報を得て冬木へと向かう。しかし、日本に到着した彼の掌に令呪が現れる。聖杯戦争についての知識を持っていた彼は、日本で骨董品店に売り出して金に換えようとしていたランカスターの紋章が入った黒いマントを触媒としてエドワード黒太子を召喚する。バゼットが死んだという情報を既に持っている彼は、フラガラックを回収すべく第六次聖杯戦争に参加する。

 一人称は「僕」。口調は少し生意気。自分の家系に限らず魔術に対する知識は豊富。しかし、実際に魔術師たちの中で生活した経験はほとんどないため、不測に事態に対応する柔軟性に欠けている。姉に対しては複雑な感情を抱いている。

 ルーンの使い手で姉とは逆に魔術を得意とする。魔術回路は持たないが、マナを巧みに操作して魔術を使用する。実戦経験がないに等しいため、実力は備わっているがいかしきれない。

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